隠れ家ダイニング『 楓 』

オーナー様とのご縁　＝2014年5月 作庭＝

こちらのお店は、創作ダイニング「紅葉～くれは～」の 2店舗目となる

　　  隠れ家ダイニング「楓」　　

紅葉のオーナー様が再度ご依頼くださいました。建物の構想段階から相談いただき、

オーナー様と一緒にお客様を迎える気持ちを大切に考え・つくることができました。

施主様のご要望

・階段上のテラス部分をリフォームして奥行60㎝のスペースを作るので、そこに店内の雰囲気に合う感じの庭を
・流木を使った水の流れを作って、水の音が聞こえたら嬉しい

当社の提案

①植栽スペースを確保するために階段幅を狭め、階段の踏み面を広くして昇り降りしやすいようにする

②垂れ壁の高さを下げて隠れ家の雰囲気をより深め、玄関周りは店内の腰張りつながるように焼板の腰張りと漆喰壁

④庭の見える窓の位置やサイズなどを提案し、店内からの目線を大切にする

⑤階段の左右に動きをだし深みが生まれ、雰囲気を楽しめるように

⑥流木で流動的な水の流れを強調

流れのもと

⑦高低差のある水落を作り階段下通路に水の音が響くように設計

流れの落ち口は階段下からは見えないところがポイントです。
水の音に導かれ、楓に関心が向くようデザインしています。

コンセプト

　今回は店舗名にある『 隠れ家 』というワードこれをコンセプトにデザインしました。久喜駅西口徒歩3分程の路地裏に構える店舗。狭い通路に面し、駅前なのにひっそりとした場所にあります。その立地がすでに隠れ家的。素通りしそうな通路なので、店の顔となる入り口はインパクトあるデザインを提案させていただきました。

最後に

　『大谷石の洞窟』というテーマで、洞窟に入っていくような大胆なデザインをご提案。大谷石の自然石を岩の様に見せるところは少し苦労しましたが、施主様に「一石に見える」といった声をいただいてホッとしました。下草が繁茂し、年月の風化で自然な岩に見えるよう現在も定期的に管理させていただいております。庭は月日の流れにのって自然に近づいき、より雰囲気が良くなっていくもの。それは作り手の醍醐味でもあり、一緒に愉しんで行けたらと思っています^^　今後ともよろしくお願いいたします。