栃木県栃木市S邸『北欧風』

お客様とのご縁

 S様との出会いは、以前作庭させていただいたお客様(T様)からのご紹介でした。建築関係のお仕事をされているT様が手掛けた住宅で、その施主様であるS様に私どもを推薦して下さったのです。とても嬉しいお話でした。

お客様のご要望 

ご自宅は施主様の好みで北欧調になっており、庭もお任せではありますが北欧風にというご要望だけ頂きました。

当社の提案

 北欧風と言いますと寒さ厳しい環境だけど、素敵なインテリアに囲まれて家族でと過ごす時間を大切にしている。個人的にはそのようなイメージです。そこで、まず北欧のイメージに合う針葉樹をシンボルツリーに提案しました。ここは日本ですし、まだ小さなお子様のいるご家庭でしたので、外でおもいっつきり遊べる空間を提案させていただきました。家族と過ごす大切な時間をこの庭と共に刻んでいただけたらと願っております。

作庭内容

 建築の方で施工予定だったデッキは庭全体の構成から、私どもの方で施工さていただくことになりました。その構成とは、家と駐車場との間に高低差があったため、ここに二段のデッキ兼ベンチを設けることで高低差の解消を図りました。 

施工前:写真左デッキ施工位置から写真中央駐車までの高低差がおよそ1mもあります

施工後:デッキ兼ベンチを二段に設け、写真右の塀を設けることで1mの高低差をデザインしました

水脈(水はけ改善)

 ご実家のこの場所が雨の時いつも水が溜まってしまい、水引きが悪いので考えてほしい。と施主様及びご実家の方からの要望がありました。水はけは大変重要です。庭の役割・機能の一つに、敷地内の排水機能というものがあります。日本庭園における蹲(つくばい)というものも庭の集・配水機能を兼ねていることをご存知でしたでしょうか?このように、古来より庭は美しさと機能を併せ持つものであります。庭に限らず、デザインというものがその機能に美を加えることにあるのかもしれません。私どもも常々、この機能美というものを念頭に作庭しております。見た目の美しさも大切ですが、機能が備えることこそが作庭と考えています。

雨どいの側に点穴を設置

炭を敷いて、排水用の蛇腹を設置。敷地外側に向かって水脈を作る。

剪定枝葉を敷く

ガラスコーティング

今回、初めてデッキにガラスコーティングを施しました。北欧調というご要望から、デッキを無垢の色味のまま施工したいと考えたからです。

 

 

お引き渡し後

 追加注文でアプローチ工事や照明の設置工事をいただきましてありがとうございます。
お庭完成後には住宅メーカー様のパンフレット撮影や住宅見学会などが開催されているようで、多くの方に見てもらう機会をいただいていますこと心より感謝申し上げます。
 また、いつも心温まる励ましのメッセージをありがとうございます。私たちはそんなお客様の声を励みに、また時にはご指摘を頂きながら成長しております。今後ともどうぞ作庭志稲田の応援をよろしくお願いいたします。