こんにちは 稲田です。
平成29年9月16日(土)~10月15日(日)に
全国都市緑化はちおうじフェアが開催されます。
八王子市制100周年記念事業ということで会場もかなり
大がかりに整備されています。
私の所属する造園連埼玉県支部青年部でも茨城県支部との
合同作品を出展しました。
今回の総監督は茨城県支部の森村さん。
作品の設計担当もしてくれました。
施工リーダーは埼玉県支部の関谷さんです。
こちらが仮組時の一部
こちらが完成写真
仮組時と比べると大分洗練されたのが分かると思います。
これは、森村さんの「図面はあるけど、多少変わっても構わな
いのでいいものを作りたい」という考えが、より完成度の高い
作品を作ったのだと思います。
そうです。皆でつくる・・・
実はみんなの考えを取り入れてつくるというのは、
個々の美意識や価値観が違うので非常に難しいのです。
ただ、これを乗り越えて一つになったとき、あらたな
一人では考え付かないようなものが出来るのです。
最近読んだ「千樹萬幹」という本の一節に
『仕事には、「こなす仕事」と、「し遂げる仕事」とがある。
つまり「し遂げた仕事」の量によって人の価値は決まる。』
とありました。
今回、一人一人の「よりいいものをつくりたい」という
気持ちは、きっと自分自身の糧となるでしょう。
本当の結果はその後だと思います。
今年は庭をつくるイベントに多く参加させて頂きました。
「 世界盆栽大会 呈茶席作庭 」inさいたまスーパーアリーナ
「国際バラとガーデニングショウ」inメットライフドーム(旧西武ドーム)
そして
「 全国都市緑化はちおうじフェア 」 in 富士森公園
どうして庭をつくるイベントに参加するのか?
それは、私の庭づくりの原点がそこにあるからです。
私は埼玉県行田市にあるテクノ・ホルティ園芸専門学校に
社会人を経て25才で入学しました。
現役で入学した同級生とは年齢差が7才ありました。
入学当初「こんな若い子達とどう付き合っていけばよいか?」
悩んだこともありましたが、幸いにもこの年は、
社会人を経て入学した仲間や専門学校・大学を卒業して、
自らこの道を目指した年の近い仲間がいて、
そんな仲間と、「 若い同級生を引っ張っていこう❕ 」
そんな気持ちで積極的にイベントに参加しました。
その中の一つで最も大きなイベントが花園フラワーショウ
でした。(現在このイベントは行われていません。)
正確には覚えていませんが、3m×5mくらいのエリアに庭を
作るというものでした。
年配の私がリーダーとなってメンバーは若い同級生5人と
チームを組みました。
しかし、庭に関して何もわからない素人のようなメンバー。
お金もありません・・・
ただ、幸運にも、事情を話すと材料を無償で分けて下さる
業者様がいて、出展することが出来ました(^^)
出展にいたり、若い同級生が一生懸命になって・・・
時に意見が分かれたり、言い合いになったりもしましたが、
無事完成したときの何とも言えない充実感!
その庭を一般の方に見ていただき、笑顔に触れる喜び!
そして、部門での人気投票一位となった時の
仲間と共に味わう感動!
材料を提供して下さった業者様への感謝・・・
仲間へのありがたみ・・・
これは年齢など全く関係ない。
つくった者だけ味わうことができるもの。
これが原点となり、修業後、独立というかたちとなりました。
私にとってイベントは、その気持ちを再び思い出させてくれる
ものなのです。
ただ、時間もお金もかかることで、限度はありますが・・・
そして、今この年齢になってイベントに感じるのは、
プロとして力を蓄えられる場だということ。
一つは、
そこでお客様が何を見たいのか?
どうやったら楽しませてあげられるか?
お客様の声を想像する。
そして、目的です。
作品を通して何を伝えたいのか?
やはり伝えたいことがなければ心に響きません。
最後に、自己研鑚の場
沢山の作品を見て、色んなアイデアや方法をインプットして
おくことで、直感でアウトプットでき、
お客様に対応できるということです。
これからも色々なことに挑戦し続けます!!