枯山水庭園

こんにちわ。mamiです。

作庭現場の紹介をさせていただきます。

 枯山水庭園

 
 この度、日頃よりご愛顧いただいておりますF様にご依頼をいただきました。施主様は枯山水庭園を作りたいと、かねてより収集されてきた石があり、その石を使用した作庭となります。

 施主様には以前から声をかけていただいておりましたが、本格的に話が進み始めたのは今年の春頃。胸の高鳴りが抑えられない代表の顔が今でも頭に浮かびます。私共にとっては、令和元年法人化した記念すべき年。そのような年にこういった庭を手掛けることができますことを心より感謝申し上げます。

 

Before After

  施 工 前

施 工 後

  作庭風景

明和町商工会でお世話になっている小林重機工業様に応援していただきました。新しい仲間と仕事の幅を広げていけることを大変嬉しく思います。

従業員たちにとっても貴重な経験になりました。

  光悦寺垣

右上の竹垣を光悦寺垣と言います。作業写真のように竹を細かく割くことで柔らかいラインが生まれます。現れる節模様も美しい、熟練の技術を要する竹垣の一つです。

庭師になることを目標にしている従業員たちとって習得しなくてはならない竹作業。ありがたい学びの場となりました。

子供にはどんな場所も遊び場に

 

 現場が近いこともあり、父にお弁当を届けに来た子供たち。。。 

 私は、時々子供たちを父親の現場に連れていきます。子供は庭に興味ありませんし、現場に行ってもこうして遊ぶだけ。ただ、私は父親の背中を見せておきたいと思っています。
 私自身、厩務員(競走馬のお世話)という仕事をしている父親の仕事場へよく連れていってもらいました。父の出勤は陽が昇る前、暗闇という朝。馬の後ろ脚に蹴られて鎖骨骨折した父。帰ってくる父は馬糞の臭い。私にとってそれは父親の仕事の匂い・・・。40歳過ぎて乗馬を始めた父。周りからは白い目で見られていたようですが、私の父親は楽しみ生きがいを持って仕事していた様に思います。そんな父の馬が競馬で勝って帰ってくるときは姉弟で玄関に正座し『おかえりなさい』と頭を下げていました。今でも『馬に食べさせてもらった。』という思いから馬肉が食べられません。この表現・形が正解かどうかはわかりませんが、私たちなりの感謝の表現だった様に思います。顔を上げた時の父の満足げな顔・・・なんだか目頭が熱くなってきました。

 どんな仕事でもいい。父親のように本気で楽しめるそんな仕事を見つけてほしいと心から願っています。

  最後に

 個人事業主の頃からご贔屓にしてくださる施主様には言葉では表現しきれないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちの表現はやはり作庭という形で表現するしかありません。そんな思いを込めた庭に施主様から『お陰様でみんながびっくりしているよ! ありがとう。』との声をいただきとても嬉しく思います。今後もこの庭の維持管理に心を込めて務めさせていただきたく思っております。どうぞよろしくお願いいたします。